書籍
テロ対策ハンドブック

“敵を知り、己を知り、そして何をすべきかを知る”
世界のテロの脅威は増大している。
9・11に揺れるアメリカだけではない。テロリストたちは日本をも狙っている。
国際ビジネスマン、世界を旅する者だけが狙われるのではない。
すぐそこの地下鉄、繁華街でテロは起こる。
テロリストたちは調べ上げ、待ち伏せし、爆弾を仕掛ける。
テロの攻撃をかわし、安全に旅するにはどうしたらいいか?

本書は、長年、対テロ活動に携わってきた専門家がその疑問に答える。
●旅行するときに注意すること
●家庭や会社での安全を守るには
●核兵器、生物兵器、化学兵器の使われ方
●待ち伏せされたら
●誘拐されたら
●逃げ出すには
●正当防衛
●応急手当

「テロリストの脅威は、過去のものとはまったく様相を変えてしまった。これは一夜にして変わったわけでも、2001年9月11日に突然変わったわけでもない。この10年の間にテロが頻発し、その手口が大胆になっていくにつれて変わってしまったのだ。テロリストたちは過去に使われた爆弾、武器、仕掛けなどはもうとっくに卒業してしまい、より残忍な手口を身につけてしまっている。かれらは、容易に世界を駆け巡ることが出来、標的を見つけ出すのに何の苦労もいらない。世界の宗教対立は過激さを増しており、西欧諸国のテロに対する警備は手薄ときている。しかも、ひとたびテロが起きるとマスコミは大騒ぎしてくれる。これらのことが重なってテロリストの脅威は過去のものとはまったく異なったものとなってしまったのだ。西欧諸国の軍隊および諜報機関は東西冷戦の時代に築かれたものであり、最初の核攻撃に備えたものだった。この軍隊と諜報機関はテロリストたちに対しては、無力なのだ。
こうしてテロリストたちが暗躍する土壌が出来上がった。ジョージ・ブッシュが何を唱えようが、ニューヨーク市長がテロリストに備えた対策を立てようが、民主主義と西欧の開かれた社会は、テロリストたちの前に無力な姿をさらけ出している。テロリストたちは、いつどこにでも侵入することが出来る。テロリストたちは何でも出来るといっても過言ではないだろう。手口は残忍化し、脅威は増している。殺人、誘拐、大量殺戮、何でもありだ。テロリストにもいろいろある。その多くは単なる犯罪者集団に過ぎなかったり、ドラッグに手を染めた無法者の集まりであったりする。しかし、その動機や思想とは関係なく、テロリストたちに共通して必要としているものがある。それは兵隊、金、テクノロジー、標的だ。《第1章より抜粋》」

コンテンツ
【第1章テロの脅威】
●テロの実行者:黒幕は誰か?
●テロの資金源:一体どこから?
●まず脅威そのものを理解する..etc.
【第2章基本原則】
●テロの脅威を評価する
●海外旅行のケース:
服装、サバイバルキットなど
現地の法律、習慣を知っておく..etc.
【第3章テロリストを逆探知する】
●手口:配達人や国勢調査の人間など
●映画の真似をしない
【第4章守りを固める】
●自宅:パニックルームをつくる
●オフィス:建物の構造について..etc.
以下その他のコンテンツ/第5章 海外旅行/第6章 移動/第7章 逃走のドライブテクニック/第8章 誘拐および人質/第9章 脱走/第10章 内戦と市民暴動/第11章 爆弾テロ/第12章 核兵器を用いたテロ/第13章 生物兵器を用いたテロ/第14章 化学兵器を用いたテロ
【付表】
A:正当防衛(人体の弱点部位図など)
B:治療(人工呼吸法、心肺蘇生法など)
C:サバイバルに役立つ外国語(日本語、英語、アラビア語、ロシア語、フランス語、スペイン語)

<お断り>

 本書に掲載した情報は、本書出版時点で正しいと思われる情報を掲載している。しかし、その性質上、その後情報が変わったり、また情報として一部しか取り上げていないという側面もある。したがって、情報として絶対という性質のものではないし、またすべてを網羅したというものでもない。
本書は、このような情報にもとづいて読者が判断されんことを願うものであり、本書掲載の情報をもとにして発生した事故についての責任を取るものではない。

ジェームズ・H・ジャクスン

***

Director's Note

 背筋が寒くなるような本である。このような「テロ」対策を常日頃考えていなくてはならないのか、という思いもある。たしかに自分の身は自分で守る、とは鉄則ではあろう。だが、そこには既に、国家の保証する安全も、コミュニティに横溢する絆も、他者への思いも、もはや過去の歴史の中へ葬り去られている。それが果たして、生きることに喜びを感じられる世の中なのだろうかという、こんな時代への苦い思いが、本書のパブリッシャーであるにもかかわらず、先に立つ。
より以上に背筋への寒気を感じるのは、こんな世の中になってしまったことを仕方の無いことだと思い、そこを基点に自分のなんらかの行動を割り出す人々がたくさんいるということだ。現状はとりあえずそういうことだと甘受してしまう。深く考えるようなことはしない - 考えたところで何かが変わるわけでもないから。であれば、目先の快感、カッコいいことを是とするのがとりあえずの選択、となる。
テロの対策本があるからには、テロと呼ばれるものの危険が、この日本でさえ迫っているという認識があるのだろう。ではなぜ、テロの脅威がそれほど身近に感じられるのか。米国のアジア出先機関としての日本だから六本木ヒルズにある日、航空機が突っ込むようなことがあっても不思議はないのかもしれない。民間人3000人を巻き込んだあの2001年の9月11日のNYテロを境にして、世の中が大きく変わったように言われるが、実際は見え方が変わったと言うべきだろう。テロに屈するな、という標語は都合よく日米為政者によってカッコよく発言される。驚くべきことに、それまでの、アメリカから見て都合の悪い他の国家体制へのアメリカ自身によるテロ行為は、まるで無かったことかのように隠蔽され、世界の平和を乱すテロリストを殲滅しようという「正義の」宣言だけが突出してまかり通ることになる。
これだけ人間の命が簡単に奪われていくのを見ながら思うことは、命の価値は必ずしも等価というわけではないという思考にわれわれは慣らされているということだ。肌の色の濃さとその価値はあたかも反比例するかのような。白人アングロサクソンが一方の端にいて、他方の端には例えばスーダン・ダルフール地方の黒人がいる、といった不等価値ライン。克服できない人種主義。そこに常に絡む経済を前年より成長させなくてはならないとするコスト感覚に基づくグロスアップ志向。経済活動をグローバライズするという欲望といつしかないまぜになる覇権主義。自暴自棄のテロを生む下地がゆらめく。
そんな世界の軋轢のなかで、意識のレヴェルはさまざまであるにせよ、日々の波を乗り越えようとする日本人の多くに、目前に迫るいわれのない脅迫から単に身を守るだけでなく、より根源的な問題の本質を捉える契機へ向けて本書をリリースしたい。

日暮泰文

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