書籍
エレクトロ・ヴォイス

『エレクトロ・ヴォイス 変声楽器ヴォコーダー/トークボックスの文化史』特設ページ

人はなぜ、ロボ声に挑み、ロボ声に魅せられるのか。

ロックやテクノポップからファンク、ヒップホップを通過して、いまや常識化した変声のトレンド。通信に暗号をかけるペンタゴンの武器がいかにしてポップ・ミュージックのロボット声に変わったのか。本書は、さまざまな時代と対象を往き来しながら電子声の歴史をたどり、その技術と文化を独自の視点で論じた一大クロニクルである。

[本書に登場する主なミュージシャン]
アフリカ・バンバーター、クラフトワーク、ビージーズ、ザ・フー、ジョンズン・クルー、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、サン・ラ、スティーヴィー・ワンダー、ロジャー・トラウトマン&ザップ、ミッドナイト・スター、ブーツィー・コリンズ、ピーター・フランプトン、スライ・ストーン、ホアン・アトキンス、ホルガー・シューカイ、マン・パリッシュ、フーディニ、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイヴ、フィアレス・フォー、ニール・ヤング、エジプシャン・ラヴァー、アラン・パーソンズ・プロジェクト、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ハービー・ハンコック、ジョルジオ・モロダー、ローリー・アンダーソン、ファブ・ファイヴ・フレディ、ラメルジー、ビル・ラズウェルほか

通信に暗号をかけるペンタゴンの武器が、いかにしてポップ・ミュージックのロボット声に変わったのか。
ヴォコーダーは1928年にベル研究所が発明した機械で、第二次大戦中、電話を盗聴者から守った。それがベトナム戦争の頃には、ミュージシャンのための変声装置として利用され、まもなく大衆音楽界でよく耳にする声になった。
音楽ジャーナリスト、デイヴ・トンプキンズの手になる本書──書名原題『How to Wreck a Nice Beach(素敵なビーチの壊し方)』の由来は「音声の見分け方(how to recognize speech)」の聞き違え──は、ナチの研究所からスターリンの矯正労働収容所、1939年の万博から1945年の広島、人工咽頭からAuto-Tuneまで、さまざまな時代と対象を往き来しながら電子声の歴史をたどった1冊だ。
FDR、JFK、スタンリー・キューブリック、スティーヴィー・ワンダー、ニール・ヤング、クラフトワーク、ザ・サイクロンズ、ヘンリー・キッシンジャー、ウィンストン・チャーチルなど、各界の要人がヴォコーダーと少なからず関わってきた。また、ヴォコーダー技術は現在の携帯電話に不可欠であり、いまも我々の声をデジタルで複製し、人間らしい音に変えている。
T-モバイルからT・ペインまでを網羅した本書は、技術と文化を独自の視点で論じた一大物語であると同時に、音楽界屈指の扇動的革新者らの仕事に光を当てた画期的作品だ。

デイヴ・トンプキンズは科学の、そして時代のはるか先を走っている。次元が違う。

──サーシャ・フレア・ジョーンズ(ポップ音楽評論家)。『ニューヨーカー』より

ヴォコーダーは第二次大戦中、ルーズヴェルトとチャーチルが大西洋を挟んで交わした言葉そのものを守った。そんな驚くべき物語を著者デイヴ・トンプキンズはパワフルに、かつユーモアを交えて語っている。ポップ音楽界でおなじみの「楽器」ヴォコーダーの暗号器としての過去に触れた者は、トンプキンズが初めてだ。技術に関する詳細な記述は、科学および歴史的にも大いに役立つだろう。

──デイヴィッド・カーン(『暗号戦争』の著者)

史上最高のヒップホップ・ライター。

──ジェフ・チャン(『ヒップホップ・ジェネレーション』の著者)
関連書籍:
ハウリン・ウルフ
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