書籍
グレース ~ファッションが教えてくれたこと~

レビューいただきました!

ドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』で
世界中の女性を虜にした 赤毛の天才クリエイターによる待望のメモワール。 
ファッション界の50年を彩る華やかで魅力あふれるストーリーが満載。


「わたしにとって、美の案内役であるあなたは雑誌の心であり魂であり、
守護者であり門番です。わたし自身が『ヴォーグ』の編集に関わってきたのと
同じくらい長いあいだ、グレース・コディントンという一人の女性がいたおかげで、
わたしは毎日ワクワクしながら出社することができたのです……」
(アナ・ウィンターによる誕生祝いのスピーチ) 

『ヴォーグ』誌のイマジネーションあふれるスタイルを
何十年ものあいだ牽引してきた人物、グレース・コディントン。
同誌制作の裏側をとらえたドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』が世に出るやいなや、
実直で確かな審美眼を持ったこの一人の女性に世界が注目しはじめた。
火のような赤毛のグレースは、一夜にしてファッション業界はもちろん
世の中の女性たちすべてをその魅力の虜にしてしまったのである。

機知に富み歯に衣着せぬ軽妙な語り口で綴られ、
お宝写真や描きおろしのイラストを満載した本書
『グレース ファッションが教えてくれたこと』は、
斬新なファッションヴィジュアルを次々と世に送り出すことの楽しさだけでなく、
その制作過程に秘められたヴィジョンまでをもわたしたちに伝えてくれる。

ここに登場するデザイナー、モデル、フォトグラファー、
ヘアスタイリスト、メークアップアーティスト、そしてセレブリティたちは皆、
グレースと共に“写真にまつわる物語”をつくりあげてきた。

しかもその物語の中では、ジェリー・ホールがソ連を手玉に取ったり、
トム・フォードが『不思議の国のアリス』の撮影でアニー・リーボヴィッツの
ウサギ穴に落ちてしまったりというような事件がしばしば巻き起こるのだ。

ファッション界でのグレースのポジションが夢のようだというのなら、
彼女の人生そのものもまた現実のものとは思えぬほど波乱に満ちていた。
風が吹き荒れる戦中のアングルシー島で育った彼女は18歳でロンドンに渡ると、
瞬く間に60年代の顔となる。ヴィダル・サスーン自らがファイヴポイントカットにした
髪をなびかせながらベイリー、ドノヴァン、ダフィやノーマン・パーキンソンの前で
スウィンギン・ロンドンのポーズをとり、ヘルムート・ニュートンのために
サントロペのプールに飛び込んだのだ。

その後大きな自動車事故に見舞われたグレースは
イギリス版『ヴォーグ』のファッションエディターとなり、
70~80年代にかけて彼女だけにしかつくり得ないイマジネーションあふれる
トラベローグを生み出し続けたのである。

彼女の交友関係もまた、華々しい。
なにしろグレースがニューヨークへ渡るきっかけとなったのは、
ブルース・ウェバーとカルバン・クラインがオファーした仕事だったのだ。
過去に経験した2度の結婚は短命に終わったが、
ヘアスタイリストのディディエ・マリージュとの関係は順調に続いている。
そして20年以上も人生を共にしてきたアナ・ウィンターとの
プロフェッショナルなパートナーとしての友情は、
現代のファッションシーンに驚くほどの影響を与え続けている。


■著者紹介
グレース・コディントン
米版「VOGUE」クリエィティヴ・ディレクター。
59年本誌主催のモデルコンテストにて優勝。
ロンドン、パリでモデルとしてのキャリアを積む。
68年英版「VOGUE」ジュニア・ファッション・エディターとして
ビー・ミラーのもとで働き始める。
その後同誌編集長となった若きアナ・ウィンターのもとで
ファッションディレクターに就任。
88年ウィンターが米版「VOGUE」の全権を任されると
同時に再び誘いを受けることになる。
RJ・カトラーによる同誌のドキュメンタリー映画
「ファッションが教えてくれること」で一躍脚光を浴びる。
2011年70歳の誕生日を迎える。現在ニューヨーク、ロングアイランドに在住。
関連書籍:
ヴィンテージ・メンズウェア
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