マガジン
N°10 magazine FIRSTISSUE
THE FOOL ON THE FOOTBALL
N°10 magazine


“Before God (of Football) We Are All Equally Wise, and Equally Foolish”
「神の前ではわれわれはみな平等に賢い。平等に愚かでもあるが」―アルバート・アインシュタイン


この名言の「God」はきっと、フットボールの神様のことだ。
なぜなら、それを信じる人はだれでも平等で、勝利のために知性を巡らせ、気が狂うほど感情を高ぶらせるから。このムックはそういう人たちとともにある。
有名も無名も、国籍も年齢も、プロもアマチュアも関係ない。必要なのはフットボールを信じる心。それだけ。
賢くて愚かな、世界のフットボーラーたちよ、ここに集え!

現在進行形でプレイする人、試合観戦がライフスタイルの人、そんなサッカーにどっぷりな人から、ちょっと興味があるけど、どこから手をつけていいやらという人まで完全網羅するサッカーライフタイムマガジンを標榜します。トッププレーヤーももちろんピックアップするけど、アノニマスな、その辺にいそうなフットボールピープル、ファンやグランドキーパーやレフェリーとか、フットボールの周辺にいる人たちが堂々と登場。ファッション、カルチャー、読み物を盛りだくさんにピックアップして、サッカーなライフスタイルを他アングルからスライスする誌面を目指します。


「ナンバーテン」。フットボールのエースの称号。

 その系譜をたどると、ひとつの個性とひとつの偶然に突き当たる。
 個性とは、エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント。ファーストネームは発明王、トーマス・エジソンが由来。蓄音機も電球も生み出すことはなかったが、ゴールを仕留める術は知っていた。1958年、初夏のスウェーデンで行われたワールドカップにて、褐色のインサイド・レフトは6ゴールを記録。カナリア色の背番号10(決勝戦では急遽用意したブルー)が母国ブラジルを悲願の初戴冠に導いた。
 偶然とは、くじ引き。大会を前にして、セレソンはチーム内で背番号の抽選を実施。17歳の若造が10番を引き当てたのだった。
 ブラジル、10番、ペレ、くじ引き。
 個性と偶然はここに絡み合った。しかしそれはあくまで端緒に過ぎない。系譜がつながり歴史となるからこそ、個性は称号と結びつき、当時の偶然は振り返ると必然の色彩を帯びる。そうしてフットボールは物語を宿す。
 例えば85年冬、今はなき国立霞ヶ丘競技場。ミシェル・プラティニが放った美しいシュートは、ネットを揺らすもゴールにならず。その時、肘をついて横たわったあの姿に。あるいは86年のメキシコ、エスタディオ・アステカ。ディエゴ・マラドーナは5名のイングランド人を抜き去り、3人の審判の目を盗んだ。その常識を覆すまでの勝利への飢えに。そして95年のミラノ。アッズーリのエース、ロベルト・バッジオがチームに加入。それでも赤黒の背番号10はデヤン・サヴィチェビッチで不変であった。その誇りのぶつかり合いに。
 そう。10番はフットボールの物語を紡いでいる。「ナンバーテン」とはストーリーテラーと同義である。勝利と敗北、誇りと見栄、名声と中傷。フットボールのど真ん中には、きっと10番がいる。
そして、リオネル・メッシ。1年で73ゴールを決め、欧州一の選手として4度も称えられた小さな怪物。そして、このほど初夏のベルリンで、バルセロナをヨーロッパの王者にも導いた。
 バルセロナ、10番、メッシ、必然。
カフェにある紙ナプキンで手早く契約をした、アルゼンチンの少年もまた、偶然を必然に変える人だ。大切なのは挙げたような記録ではない。その右足と左足が描く軌道を記憶することだ。それが生み出すストーリーに、身を委ねよう。
 「ナンバーテン」。それはフットボールという物語を紡ぐ者。
この雑誌は、そのためにある。

「No 10 Magazine」



コンテンツ

・the final/CLファイナル観戦記
ドイツ・ベルリンで開催されたCLファイナルとその周辺について、スポーツライターの藤島 大さんによるエッセイと、大判のビジュアルで構成。

・the spike/スタープレイヤーのスパイクガイド
選手が自ら愛用しているスパイクをフィーチャー。

・the players/草サッカー選手たちの肖像
ベルリンのローカルなサッカー場にいる人たちのポートレイト集。

the ten
・世界の10番! 現在のナショナルチームのエースナンバーを背負った選手にまつわるエピソード集。

the support
・featuring 松本山雅 選手・フロント・サポーターが密接に関わり、三位一体となってクラブを構成。Jリーグでも今一番勢いのある松本山雅を会長・応援団の目を通して総力取材。

the judge
・featuring 西村雄一 国内最高峰のプロフェッショナルレフェリーを形成する七つ道具をピックアップ。


N°10 magazine特設サイト
http://no10magazine.jp
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